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映画、ハーモニーの感想。ネタバレあり

 昨日に引き続き、映画の感想をつらつらと書いていこうと思いますriversideです。
 例によってネタバレ前回です。後、今回は原作に触れていきたいと思ってます。
 ハーモニーは85点。勿論100点中の話です。この点数は原作を考慮していない物です。原作を考慮した点数で出すなら、60点です。昨日も言った通り、私は東方とかアイマスとかの原作どうこうについてはわりかし寛容ですが、伊東計劃に関しては原作厨ですので酷評してます。
 何が悪かったのかは、まぁ続きからどうぞ
 勿論、ネタバレがあるので、見てない人は踏まないように


 まずは原作と切り離して映画としてどうなのかを語ろうと思います。
 ハーモニーは、僕が今まで読んだ小説の中で一番読んだと言っても過言ではない小説です。それだけに映画を見るのは恐ろしかったです……。
 まぁ死者の帝国よりもひどくはならないとは思ってました。まぁ死者の帝国の出来があまりにもひどかったので(原作と比較して)、見るのやめようと思っていましたが。
 まぁ正直言って悪くなかったです。
 少し前に大学の教授とも話しましたが、やはり良くも悪くもハーモニーは物語が単調なんですよね。初めからミァハが事件の黒幕だろうなって予測がつくんですよ。後は、トァンの歩く道筋を淡々となぞっていく、ただそれだけの話なんです。
 だから、映画でもストーリーを追うなら、かなり綺麗に拾っていけます。流れに乗せて、ミァハについては回想でやっていけば完璧です。

以下良いところ
 ・Watch Meだったり、町の風景だったり、そういったところがきちんと描けている。
 ・VOICE ONLYの場面が素晴らしい。映画館の効果もあるんだろうが、臨場感がとても良く出ている。
 ・廃墟が素晴らしい。
 ・自殺する様子が非常に丁寧に描かれているし、エグさをまるで隠すところがない。
 ・物語に破綻がないようになってる
 ・初めのほうこそ、ミァハの声になれませんでしたが、見ている内に割とぴったりかもと思えるように。

悪いところ
 ・大災禍によって何が起きたのかが口頭であり、隣人を愛せよなどのエピソードがない。そのため、善の話をされても困る。
 ・流石にナチスのことはできない。
 ・トァンがミァハに惹かれてる理由が肉体によって生じているように見える。レズ。
 ・百合を超えてレズ。
 ・ミァハからカリスマを感じない。
 ・トァンから知性を感じない。(むしろ、知性が感じられないから盲目的にミァハを信仰しているのかもしれないけど)
 ・冴木教授の部屋が汚くない。
 ・ぐるぐるぐるぐる構図を回しまくり。酔う。3Dモデル使うのは良いけど、楽だからという理由が透けてくる
 ・ミァハに会いに行くまでがあっさりしすぎ。間にエピソードが挟まれるが、全てミァハなのでまたかよ感がある。台詞のオンパレード

 はい。こんなもんですね。
 まぁ基本的にストーリーに破綻がないので、映画としてはきちんとできてます。その時点で60点ぐらいは出せます。屍者の帝国と違って、ツッコミどころがないので。
 まぁ台詞映画なので、原作読んでないとたぶん一回じゃ理解しきれないとは思いますが。
 いや、でも面白かったですよ。
 映画のラストも、このキャラ設定にしたからできたことだと思います。というか、恐らく映画でのテーマはトァンのミァハに対する愛についてだと思います。それを語るためのキャラ設定なんじゃないかな。
 トァンはミァハが好きで好きで仕方がない。ただそれは、世界に抵抗するミァハが好きなだけなんですよ。意識を失ってしまえば、そのミァハは消えてしまう。トァンはそのミァハを見たくないから殺す。うん、非常によろしい。歪んでいて、一人よがりで良い。
 ただね、やっぱり「トァンがミァハに惹かれてる理由が肉体によって生じているように見える」んですよ。トァンがやってるのって猫とかでも代用がきくと思うんです。
 自分だけに可愛い姿を見せてくれるから飼い猫が好きで仕方がない。ほかの人にもやっているのを見たくない。他の人に取られないために殺す。
 こんな具合に。思想によって繋がってない分、とても陳腐です。というか、よくそれで何年間もミァハの影を追い続けられたな、と思います。
 あと、最後のシーンはまどマギの叛逆の物語っぽかったですね。あの、まどかと花畑にいるところですね。
 まぁでも面白かったですよ、もう一回見に行きます。


 では、原作と比べるとどうか。
 正直、映画のキャラデザを見た時、わざわざレズ方面に持っていく意味が分かりませんでした。そもそも、原作ですら百合かどうか怪しい。というか、百合として読む必要性を感じない。もし感じてたら僕は読んでないと思う。
 まぁ最悪、百合までだったら僕もまだ許せましたが、映画、どう見てもレズでしょ。
 僕ね、百合を超えてレズっぽくなってる時点で割と受け付けないんですよ。僕の定義は、精神的なつながりが百合で、肉体的なつながりがレズです。
 というかね、言っちゃいますが、美しいキャラデザなんて求めてないんですよ、私は。可愛いから見てみようとか、主人公美しいから見てみようっていう魂胆が非常に腹が立つ。見なきゃいけないのは物語なのに、そこばっかに着眼しすぎなんですよ、世間は!!!
 正直ね、監督の話でね、映画をするにあたって関係を見直そうと思い、とか言ってるの見ると腹立つんですよ。
 これを二次創作とかいう人とは友達になりたくないです(
 二次創作って原作の隙間を埋める、もしくはキャラだけ借りて違う話にすることだと思うんですよね。しかし、今回やったのは話の筋はそのままでキャラ設定だけ変えるって。ハーモニーじゃないじゃん。原作に敬意を払おうよ
 小難しい話を一般にウケさせるために簡単な話にするならわかる。(ぶっちゃけ原作も難しくないけど)トァンが惹かれてる理由も肉体的につながるようにしたのも一般ウケさせるためなら理解できる。でもレズにしたら一般にウケないでしょ。どっちを取りたいわけ?
 そもそもキャラデザが気に食わねえ。俺の知ってるトァン、ミァハじゃねぇ。トァンはもっと賢かったし、ミァハはもっとカリスマがあった。
 映画でも一応トァンの頭の回転の良さ的なものは出てました。オスカーに怒られてる時も「あなたはこれを発表しませんから」といなしていたりと、ただこれは小説をまんま持ってきてるだけで、映画オリジナルな部分ではない。
 それにミァハだって博識であるはずなのに、映画ではそれが全て概念的な話しかしてない。原作にあった、ジャングルジムの話とかすれば安心安全が一番であるという世界観が一気に引き立つのに、それをしないのはどうなんですかね。結局、言葉と小道具だけで世界観を作り出してるんですよ。

 ほかにもあります。
 原作のトァンはミァハの思考の亡霊に取りつかれてる様子が非常に良く出てるが、映画はそれが思想ではなくてエロスから来ているように見える。体を満たす物が思想と肉体じゃ差がありすぎる。思想によって物語を作るんじゃなくて、肉体によって物語を作っているように見えているため、陳腐になっている。だから、お前らこういうの好きなんだろエッセンスが見え隠れしてます。色んなところに火をつけさせてもらいますが、桜trickみたいにキスしてればいいんだろみたいな空気、ほんと何なんですかね。別にキスがダメとかいいません。その品のなさ、キャラの薄っぺらさが僕は腹立つんです。

 また、ミァハの過去と現在の思想の差もどうなんですかね。過去は自分の体が公共的なものであり、自分の体が自分の物ではないことに対して怒りを覚えて、自殺を図ります。これは良いです。その後、ハーモニープログラムを受けて恍惚な時間を過ごします。それで「ハーモニープログラムで恍惚な時間を過ごしたから皆もそこに連れて行ってあげる!」となります。
 原作ではきちんと意識であることをやめたほうが良い理由などが語られているのに対して、映画は非常に脆弱な理由なんです。次世代ヒト行動特性記述ワーキンググループに対してそこまで触れられてないから仕方ないとは思いますが、映画では脆弱な理由なので、お前、世界を憎んでたんじゃないの? みたいになってます。

 また原作との差異として、ラストシーンがあります。
 「あなたの望んだ世界は実現してあげる。だけどそれをあなたには、与えない」といって撃ちます。僕、原作のこのシーン大好きなんですよね。このシーンがなかっただけでもう0点にしても良いぐらいです(
 トァンは別にハーモニクスとかどうでも良いんですよ。キアンを殺したことから対立をして、復讐して自分の意思で殺したことを噛み締めます。自分に意識があることを噛み締めるように。ここにテーマが隠れてると思います。
 しかし、映画ではミァハがキアンを殺してしまったことに対して、何の罰も与えられません。というか、キアンに電話して意味はなんですかね。トァンを呼び出すためだけにしただけにしか思えないんですよ。原作ではきちんと理由づけがされていました。
 そこに何の決着もつけずに、映画では理想でなくなったミァハを見たくないから殺してしまう。簡単に言えば、ほかの男に取られる前に殺そうって話ですよ。ハーモニーでやる意味ある? テーマが低俗になってる。

 ざっとあげるなら、こんなもんです。
 まだまだ言いたいこといっぱいある。でも、60点もあげてるって相当甘いと思います。
 映画としては良いですよ、別に。映画から小説だったら、絶対に読まないと思いますがね。
 原作が至高だということが改めて確認できる良い映画だと思います。BDを買うかは分かりません。とりあえず、もう一回読み返そうと思いました。
 虐殺器官はやるか謎ですね。
 やってくれると良いなぁ……またぼろくそ書くと思うけど
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